2013年05月05日

未知との遭遇

<未知との遭遇> 詩 中尾彰秀                   詩人・ピアニスト・ヒーラー

 とある大切な人物を
 とある病院に
 お見舞いした

 同階のラウンジにピアノがあり
 自由に弾いて良いとのこと
 その気になって
 十数分奏じた
 五十年以上前の二本ペダル
 象牙鍵盤アップライトは
 琴のような美しい美しい音色

 たぶんそのお方の耳に入っただろう
 以前はよく聞いてもらったものだ
 いつもの宇宙一体癒し波動インプロヴィゼイション
 五体背後エネルギーに働きかける音域
 後の事はもう任せて
 元気になって
 どうか安らぎを見出してほしい

 背に気配を感じると
 数人の看護士さんが
 そそくさとやって来て
 これから会議です
 婦長のような人は
 ピアノ調整の日ですかと怪訝な顔
 若い頭の良さそうな青年はにこやかに
 これはインプロヴィゼイションですね

 インプロヴィゼイションという言葉を
 知っていたのだ
 当方の http://earthpoemproject.ikora.tv/
 を読んでその言葉を知ったのか
 あるいは
 その張本人に遭遇したと
 果たして気付いただろうか
   


Posted by nakao at 17:32Comments(0)piano