2013年11月15日

お婆ちゃんの柱時計

<お婆ちゃんの柱時計> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(42)

 「お婆ちゃんの柱時計」 山本なおこ詩集 2013年 竹林館 1500円+税
                           A5版 39篇 104頁

        「かなしみ(一)」

<きょうもまた かなしみがさえずりだす

 きのうよりもっと痛く もっと激しく

 何がどうということではない バラの花が咲くように

 かなしみが咲くのだ こつんとこの胸の底に>

        「めぐりあい」

<人差し指を空にかざせば 糸トンボの止まるような

 ちょうちょの止まるような こころすべてが愛おしい

 明日あなたは何を食べるの 明日あなたは何を着るの

 明日あなたは誰と話すの こころ全てが愛おしい

 あなたがそばにいてよかった いまこの時が

 すべての宇宙のはじまり 生きているすべてが愛おしい>

      豊かな自然環境で育った者は
      それ自体宝であるが
      暮らしに愛をもってすれば
      日々のあらゆるものは輝く
      それはまさしくそこにある
      大自然ではなかろうか
      ひとつひとつのものは
      そして美しいシンフォニーを
      聴かせてくれているのだ
      哀愁はスパイスのごとく
      巡り合いは必然として
      思いやりは深く深く
        


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2013年11月03日

囁く囁き

<囁く囁き> 詩 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 どこかしら
 遠くから
 囁く 囁きが
 百の森と
 三つの大陸と
 二つの海と
 幾つもの時代
 経ることによって
 今ここに改めて
 囁く 囁き

 重力が消えた
 大気は透明を数倍上げた
 強欲を跳ね飛ばし
 誰しもがさわやかな笑顔に満たされる
 朝の十時半
 歩けば至福の歩き
 息すれば至福の呼吸
 この囁きを運んでくれた風
 ありがとう君のうなじ

 数億回以上であるのに
 初めてであるかのごとき
 囁き

 今この胸の奥
 ほんの数センチの無限
 宇宙の端から
 端までの距離
 等しく
 このことそのものが
 至高の真実
   


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2013年06月02日

交流なるもの

<交流なるもの> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 国際交流
 宇宙交流
 地球交流
 地域交流
 本来魅力的な交流会
 交流にも色々あれど
 こんなえげつない交流は
 許されぬものである

 外国へ行く詩人たちは
 皆が皆金持ちだから
 日本詩人皆金持ちと
 思い込んだ外国のお偉方
 国際交流で高いお金をぼったくるイベント
 ああえげつない
 実際詩人たちは
 社会批評旺盛であるものの
 全く金持ちではない
 頻繁に外国へ行く詩人は
 例外的な金持ち

 気をつけよ
 おれおれさぎに近い
 高価な国際交流会
 もちろん良心的なものもある  


Posted by nakao at 16:39Comments(0)芸術

2013年05月11日

アナログの勝利

<アナログの勝利> 記 中尾彰秀                 詩人・ピアニスト・ヒーラー

 アナログ人間が作る当ブログ詩誌は
 どなたも安心して読める
 活字しかないからだ
 全身全霊を使って
 しっかり活字を解読するだけで
 音や映像や他項目への
 アクセス(危険)をせずとも
 資料紹介や購入法は別途
 必要不可欠としても
 ありとあらゆる答えを
 得ることができる

 時に活字だけでは
 難解かもしれない
 しかし
 この世に生まれたことに感謝し
 あらゆる存在は
 愛という理由によって
 あることを認識し
 生きるとは
 愛と平和の魂を
 自らの内に体現してから
 世界に広げることであると
 確信さえすれば
 このブログには
 無限のなお一つだけの
 源たる答えがあると
 解るはずだ  


Posted by nakao at 16:49Comments(0)芸術

2013年03月20日

吉井淑詩篇

<吉井淑詩篇> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(8)

 「野」 吉井淑    詩誌「きょうは詩人」 20号 2011年 400円

      <いつまでも野を離れられないのは
       どうやら風葬を見届けようとして

       遠く広がる野も
       夕陽の下では身一点
       ほんのりと在ります
       再び夕日を眺めに
       生まれたがっているものたちと

       夜には空の底深く沈んでいます
       滑るように進んでいく弟の小さな棺
       忘れていったボール
       かすかに動いています
       曲がった腰で走っていく祖母
       弁当のない中学生のたかしの坊主頭
       ぶらぶら歩いていきます
       きつねの葬列も静かに通って
       闇のむこうへ風が渡り
       星といっしょに
       野はゆっくりと傾いていきます

       夜明け
       朝霧をたっぷり吸って
       ふくらんだ野に
       産声がひとつ
       野球帽の弟ももどってきます>

       素晴らしき東洋の存在論・現代のヒーリング・宇宙一体
       この世界、生死一体であることは
       ごく自然のことである
       久し振りに
       魂のシャッキーとする
       無駄のない詩
       まるでこの前の邦画
       「おくりびと」
       慈しみに溢れた詩は
       自動的に音楽を
       構築する
  


Posted by nakao at 17:03Comments(0)芸術

2012年02月08日

”風”の真相

<”風”の真相> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 毎月一回大阪で実施している
 「詩を朗読する詩人の会”風”」は
 2012年2月19日で第431回となる
 これは言うまでもなく
 参加者のご理解と
 世話人達の努力協力の賜物である。
 深く感謝する次第です。

 ちなみに
 この会がなぜかくも続いているのか
 その理由が最近になって
 ようやく解ってきた。

 かつての権威に尻尾振らず
 枠や一般論に止まらず
 幅広く様々な詩人にゲストになっていただき
 自由参加自由発言
 物事の思想信条発想以前の
 人間そのものを信頼すること
 なお各人は自らをどんどん
 進展させる生きざま。

 私は今のところ
 三代目の世話人代表を
 させていただいていますが
 単に上記の心得を
 引き継いでいるだけだ。

 2012年2月19日(日) 午後3~5時
 「MAG」(大阪南森町ギャラリー、天満宮北スグ)
 電話 06-6353-1866 
 参加 1000円 お茶付き
 ゲスト 釣部与志さん
 「闇を見通す敬虔な心は、様々な自然と触れ合う途上
 ひたすら今ここを生きる摂理をうたう。」記・中尾彰秀
 一般参加者、自作詩持ち込み朗読歓迎!!  


Posted by nakao at 17:54Comments(0)芸術

2011年12月27日

虹色のメロディー

<虹色のメロディー> 記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(38)

 「虹色のメロディー」 おれんじゆう詩集 竹林館 2011年 1500円+税
                          B6版 73篇 182ページ

 とあることものの掘り下げや研究で
 究極得ることは
 あらゆることものは大自然より発し
 大自然に還る
 なおそのふるさとである大自然を
 万物は内なる界に持っているということ

 生物の体内時計は数十年前に
 やっと発見されたが
 人間の体内にある海の成分
 それはとうにメジャーなこと
 自然食運動の根幹を成す腸内造血
 放射能を食べるEM微生物
 F分の一体内リズム
 太陽や月のリズム
 などなど
 芸術やヒーリングにおいては
 内なる宇宙を見出した宇宙波動一体エネルギー
 及び
 気功 レイキ 瞑想

 これらは全て同じことを言う
 知らぬは20世紀の知なり

 そしてここで何をや語らんか!!

 おれんじさんは
 学的に研究などしておられないようですが
 一生涯細胞を活性化する信仰心と
 何事も陽のエネルギーで捉える心がある
 それは現代の最先端波動芸術に
 結びついているのだ

       「手」

 「手のひらを じっと見る 返して 甲を見る
  節くれ立った手 艶を失いしわしわ 
  この手で乳房をふくらませ この手で
  きゅうりもみを作り 生きてきたなあ
  五人の孫 六人のひ孫
  このしあわせは この手ですくってきたのだなあ>
 

  


Posted by nakao at 17:35Comments(0)芸術

2011年08月21日

この印籠が

<この印籠が> 記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 老若男女に人気のある
 水戸黄門のテレビドラマは
 近く終了するらしい
 御苦労さま

 老人には
 保守体制下での正しい判断の魅力
 若者には
 何か真実をボクちゃんも持ってるんやでーの共感

 テレビの一律地デジ化は
 原発推進と同じく
 容認できないので
 当方では今のところテレビなし
 放送するもしないも関係ないが

 私にも実は
 「この印籠が目に入らぬか」の
 泣く子も黙る笑う子は泣きだす
 落ち込んだ人は元気になる
 現代文化に夢をなくした人は喜ぶ
 一つでオーケイの答え持つ著作がある
 第18詩集「龍の風」(竹林館・定価3000円+税)である
 
 * 表紙-------------紅い龍の写真 ・・・・・・・宇宙一体癒し波動エネルギーの象徴
 * 中身---------27篇のシュール・リアリズムの詩 ・・・・・混迷する現代詩界の救世主
 * 付属----------60分のピアノCDは奇跡の旋律。即興で今作られた超クラシック13曲。
           「南方熊楠へのオマージュ」

          どや顔で声は可愛く、ハイこれ!!

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Posted by nakao at 15:48Comments(1)芸術