2011年03月27日

注釈付ければ

<注釈付ければ> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 詩に注釈は
 あまり必要ない
 付けると品格が落ちる
 しかし時として
 有効ではある

 ノホホンと人間が
 金儲けに励む間
 詩は悲しんだりするから
 詩人の思っている程
 例え詩人同士でも
 深く理解されていないから

      「夕方五時」    (詩集「レディナダ」掲載)

<何があろうとなかろうと 夕方五時 柔らかい時間

 どこそかで 高校野球 7-0 どこかが勝って どこかが負けた
 誰が潤うのか ・・・・・・・・まとい付く 苦味と甘味

 どこかで 原発事故 一人死亡数人やけど しばらくして死亡三人
 基からの不要を 丁寧に棚に上げ 放射能漏れはないと 必死に
 強調する美人アナウンサー

 通勤途上の某ホテルロビー テレビの音は 円やかに世界に響く
 この私をして 何故外交をしているのか
 このところ 灼熱に晒され 少し気分が悪かったので 一時間の
 早引き あっと言う間の 夕方五時は 秋もどきの風吹きすさぶ夏>

        平成17年と言えば、5年前。日本は、経済が
        どうのこうのだけで、まだ大ピンチを迎えていな
        かった。戦後、神戸大震災が最大であった。

        2011年3月11日東日本大震災。日本人全てに
        関わる大変なこと。今さら、危険で無謀なものが
        建てられていると言っても遅い。

        さて、私は発見するのである。この五年前の詩
        にある答えを。

        「何があろうとなかろうと 夕方五時 柔らかい時間」

        地球の自浄力。放射能だけではない、生死を超えて
        魂さえも浄化する宇宙の波動エネルギーを。

    中尾彰秀第16詩集「レディナダ」 竹林館 定価2000円+税
                         B5版 33篇 128ページ

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価2000円
                        +送料200円  


Posted by nakao at 16:24Comments(0)芸術