2014年04月08日

樹の魂の響き

<樹の魂の響き> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 グロトリアンピアノの試弾を
 初めてしたのは十年前
 吹田市の某ピアノ教室
 捨てられる前の古いアップライトを
 修復したもの
 さすが修復の達人による
 派手さはないが
 渋い音色が深い所から際立つ
 美しい音という表現は匹敵しない
 地球と一体である樹の魂の響きだ
 国産ピアノの人工美とは
 本質的に違う
 禅的なヒーリング奏には
 国産は良く合うのであるが

 横で聞いていた
 先生のような人が言った
 あなたは自分のものがある
 私は思った
 その先生は偉い
 チラリ聞いてそれが解るとは

 これでもかと言うほど
 地球を破壊し続けている人間
 魂の源を取り返す
 様々の方法を
 私自身やってはいるのだが
 詩もヒーリングも
 その一つで
 さらには
 樹の魂の美しい哀しい響きを
 ピアノインプロヴィゼイションによって
 保ちつつ人々とともに共鳴していくことは
 人間の使命であり義務なのである
 どこかで習った音楽の再生ばかりの
 腐敗した音楽界にあって
 マイナーで異色の真実であるものの

 つい一年前の雨の日
 グロトリアンコンサートグランドを
 北浜にあるヴァイオリン中心のピアノ店の地階で
 奏じさせてもらった
 押し寄せるさらに深い音色に
 痺れたものである


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Posted by nakao at 16:24│Comments(0)piano
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