2014年05月04日

ヒマーラヤの星(2)

<ヒマーラヤの星(2)> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(76)

 「ヒマーラヤの星」 奥田博之詩集 詩画工房 2002年 2310円 A5版 171頁 32篇

     まことにこの世の
     物的現実は懐かしい
     この世の人生
     この地球に
     居るのだから
    
     インドに渡り
     ラーマクリシュナ僧院に13年間
     修業を積んだ
     詩人 奥田博之は
     既に死して詩集を残したが
     残された詩集は語る
     現今の人間の
     魂の輝き
     永遠の生命の環
     宇宙一体波動を

     ちなみに
     箱入りの詩誌は
     世に五万とあるが
     枠を突き抜けて創造的な
     癒しに至るものの何と少ないことか

     「春月」

<公園は 光が冬を忘れて 眼差しが柔らかい
  
 家の戸が あちこちで開いて 

 ベンチで 近所の人達が談笑している

 子供が砂遊びし 大人が 時間を忘れている そんな昼下がり

 花見の席を取る人が ちらほら現れる

 人びとは 胸をときめかせ

 宵闇が近ずいてくる 月が 静かに 登ってくる

 家々のうえに 永遠が 往き渡っている>

    月を抒情で解決しない。
    零と無限を発見したインド。
    内なる宇宙の意識が
    月を永遠と。
     




Posted by nakao at 17:05│Comments(0)
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