2014年06月06日

越境するスリッパ

<越境するスリッパ> 詩 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 たぶん左いややっぱり右
 寝室のへきりに乗っていたスリッパ
 あろうことか
 そろそろ起きる頃合いに発見した 
 まだ朱の残る陽の光に
 浮き彫りとなって

 私はと言えば
 人のため
 世のため
 自らのため
 梵我一如やら
 宇宙一体波動と
 日々魂の株
 上揚しているので
 いい加減哀れに思ってか
 心臓に密着する足裏パワーが
 ひと踏ん張りしたのだ

 一線超えなおも先への旅路かな



Posted by nakao at 16:44│Comments(0)
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