2014年06月11日

加納由将新詩集

<加納由将新詩集> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(88)

 「夢見の丘へ」 加納由将詩集 思潮社 2014年 B6版 96頁 35篇 定価2200円+税

       生きていることが答え。
       迷路は人間が作り出したもの。
       迷路をいかに超えるか。
       答えは生きていることの中に
       生きていることの
       生や存在や地球を突き抜けたところに
       いかに理知を超えた
       何かを見出すか。
       その困難さの中にあって
       執拗になされる自己凝視は
       ついに内なる声を・・・・・。

       「内からの声」

<あの声で目を覚ます 懐かしいようで 初めてのような
 鋭い声が聞こえる どこから聞こえるのか 誰もいない
 その声は聞こえ続ける 耳を澄ますと 中から聞こえる
 自分の内から 胸に手を当てると 声の響きを感じる
 この声は言っている 探せと 自分の水脈を探せと
 叫んでいる>



Posted by nakao at 16:14│Comments(0)
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