2014年07月02日

飛ばす理由

<飛ばす理由> 詩 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 夜遅く雨の中
 家の前のカーブを
 バイクがひっくり返った
 ものすごいスピードで突っ込み
 上手にこけた
 立ち上がるまでの束の間のこと
 それから何事もなかったかのように
 そのまま走り去った

 見てはいないが音で判断できる
 危険承知で彼は彼女は
 飛ばす理由があったのか
 理由・・・・・
 物事の行いに必ずある理由
 理由もなくという理由も
 立派な理由

 修業終え
 小高い洞窟から
 飛び降りた空海のごとく
 目に見えぬ何かに
 守られているという神秘体験を
 したのなら
 こけたことは決して
 無駄にならない



Posted by nakao at 16:23│Comments(0)
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