2014年07月10日

岩井洋個人詩誌

<岩井洋個人詩誌> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 地球を至福にする百の詩集(1)

 「Soliste」 no.18  2014年 発行 異次元の会 代表.岩井洋
 HP http;//iwai.sakuraweb.com/         領価 100円

     何もないところにある
     ありとあらゆるもの
     この世で最も衝撃的な体験とは
     他ならぬ
     何もないところに発見する
     ありとあらゆるものである
     森羅万象は既に
     自らの内にある
     世界中の人間よ
     目を覚ませ!!
     自らの使命に気付け!!
     瞑想を習慣とした
     古代人の知恵は
     現代でも有効
     これこそ本当の
     リアリズムなのだ!!

     「五月」

<隣の家に向かって枝を伸ばした樹を
 思い切って斬ることとした

 高い足継ぎがいるわ
 と妻が言った

 脚立の上に乗って
 ここから?
 と、私は声をかける

 妻は、斬ることを嫌がっていたので
 人二人分の高さあたりに鋸をあてて聞く

 けれど、首を横に振り
 もっと下の方を指さして言った 
 その枝のあたりでね
 思い切った決断だった

 樹は鋸の刃に斬られながら
 少し悲鳴を上げ
 樹皮のつながりで抗いながら
 ついに斬り落とされ

 そこから
 明るい空がぽっかりと空いて
 五月の強い日差しが見えてきた>
     
 



Posted by nakao at 16:34│Comments(0)
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