2014年08月11日

ふいに

<ふいに> 詩 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 ふいに
 20年以上前の
 自らの詩集を 
 読んでみるのは
 いいことだ
 世界中に流出した
 何やらの名簿の様に
 過去の自分が少し澄ましてネクタイして
 微笑んでいる

 インド旅行の後に出した
 夜霧に浮かぶ月の絵の表紙の
 国土に降りて会う人皆
 友人のようなというくんだり

 良きにつけ悪しきにつけ
 まだ残る思い出は
 心の宝だが
 今に隠れて
 とうに忘れた過去の自分が
 二ヤリしながらずっと生きていて
 むしろ新たな今に
 感謝してもいる

 ここぞとばかり
 森羅万象が申し合わせ
 寄り添って一陣の風となり
 気付きはふいにやって来る
 ふいに気付くのだ
 生死超えた永遠の
 生命の環に

 



Posted by nakao at 17:27│Comments(0)
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