2014年09月15日

武西良和ぽとり35

<武西良和ぽとり35> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 地球を至福にする百の詩集(11)

 季刊詩誌 「ぽとり」 35号 2014年 非売品 出版・武西良和

     既成の概念・言葉・知で
     人間の魂や心情を表現しようとすれば
     昔から揃いも揃って
     空・空虚
     しかし、それは答えではない

     堂々とその試みをする詩人は
     一見答えのような
     実は提案でしかない実存的世界観を
     やはり空虚にしている

     実は
     表現も感性をも超えたものが 
     ぽとり-----水滴
     ぽとりとは人間の意識を超えた大自然
     宇宙エネルギーなのだ
     魂のほとりにやってくる癒しよ

     「洪水の川」

<あらゆる岸辺のものを 一切合切 瀬に浮かべ 流していく

 淀みは粗暴さを 淵の深みに引き込み 波を有める

 川の手練手管の 細心さ あらゆるものを流していくようで
 あらゆるものを流してくる 洪水 という事件

 淵の深みは 持って来たものを水底で 選り分け次の瀬に送る

 洪水が持って行ったものと 持ってくるものとを 淵の重みで物々交換
 している それが洪水の 辻妻 の合わせ方

 流れの頭は 何を 持って来たのか そして流れの尾は 何を 持って行くのか>



Posted by nakao at 11:07│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。