2014年09月19日

時間様

<時間様> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 時間というものは
 意識すると
 なかなか経たないが
 何かに集中すると
 あっと言う間に
 経っている

 何かに集中するところに
 時間は無視されている
 時間は決して目的にならず
 ただ単に存在・宇宙の未来に前進する
 流れを司るもの
 それは時間様に失礼である
 私はむしろ時間は
 神様の様に思っている
 神様の与えてくれたものと思っている
 暇は神様のプレゼント

 ハイデッガーの「存在と時間」は
 すごく難解な哲学書であるが
 結局は大自然の神がかりを
 書いていたような記憶がある
 将来はタイムマシンが出来るらしいが
 本来人間のコントロール出来ぬ神の行為が
 神の機嫌を損なわねば良いのだが

 我が詩集「龍の風」に於ける詩篇「龍の風」には
 こんな一節がある

 <・・・・・・・・オームまにぺめふーむ  繰り返す丹田呼吸 
  平和への祈り たましいのやくどう 一瞬にして 過去未
  来現在透過する 透過しては体内の 無限の静けさの原
  で 踊り続ける者どもよ 骨すら焼け溶け高みへ高みへ

  オームまにぺめふーむ

  この沈む夕陽のごとく 投じる 昇華 宇宙一体 
  再び今ここ 源として>

 実は戦時中死体焼き場であった片男波。
 散歩中とある老人にそれを教えられ
 ひらめいた詩である。
 故郷とでもいうべきインドを重ね合わせ
 重くも重力を超え時間を超え
 魂を浄化せんとする詩。
 



Posted by nakao at 16:52│Comments(0)
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