2014年11月12日

とある号外

<とある号外> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 とある号外には
 贅沢にも
 スパッと「水琴家」
 じゃじゃじゃーんと「らしくないところ」
 ざわりざわりと「海鳴り」
 三篇の詩を
 それとなく載せた

 号外とは
 不思議な生物である
 前提として
 本号があり
 悪魔で脇役だが
 時に本号を食うも
 大概その一紙は
 外れ馬券の様に
 くしゃくしゃにされ
 風に乗る

 阪神が優勝したり 
 エボラワクチンが出来たり
 中東に平和が訪れたら
 決まって駅前で配られる
 聖なる号外

 誰かがはにかみながら言った
 あなたのこの号外は
 後光が差している

 世の政治は外道を走っていても
 世界は捨てたものじゃない
 しぶとく追加して
 生きていこうよ



Posted by nakao at 16:34│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。