2015年01月13日

銀河268

<銀河詩手帖268号> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

      「噴水のむこうに」   村野由樹詩篇

 蒸し暑い日 汗だくになったわたしは ベンチで涼しい風に吹かれていた
 ゆっくりと走る自転車を 追いかける男の子が立ち止まり 覗きこんで言う
 「どうしたの?」 空気が澄んでいて 夏より少し高い 晴れた秋空の下で
 わたしが 返事を考えていると 水が勢いよく上がった噴水のむこうがわに
 ケヤキやブナやクヌギがそびえ立つ森林へ続く 明るく白っぽい道が ます
 ます ますます 広がっている




Posted by nakao at 18:11│Comments(0)
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