2015年02月26日

<熊> 詩 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 中枢でも
 管節でも
 本質でもない
 腹綿

 風の腹綿なんて
 以前よく使った
 私の詩語

 詩も音楽も
 私はその腹綿を
 一瞬にして
 把握し表現する

 学生の頃
 春陽堂でアルバイトした折
 ウエイターを希望したが
 髭を生やしたごつい風体
 熊さんと呼ばれ
 皿を洗っていた

 待ちに待った季節が巡ると
 川に下って熊は
 しゃけの腹綿を一番に食べる
 残りは近くの林に隠して
 ゆっくり後で
 今も私は熊なのだろう



Posted by nakao at 14:30│Comments(0)
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