2015年03月16日

古くて新しい

<古くて新しい> 詩 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

  和歌山城
  このあたりで生まれ育ち
  今も暮らしている

  嫌と言うほど
  たくさんある思い出の狭間に
  思いも寄らぬことの潜むのを
  発見するのは
  この上ない悦楽であるが
  またしてもその可能性を求め
  三年かかるかのごとき名の坂を
  赤いママチャリで上る

  いざ坂を上り詰めると
  城壁見上げ改めて解る
  半世紀経て
  昔と同じものは
  何一つない
  全てが新しい
  我々人間が
  創り直したのでもない
  深い所は
  常に古きまま新しくある
  あろうとする地球なのだ

  古きまま新にありて桜かな




Posted by nakao at 17:01│Comments(0)
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