2015年04月04日

陸橋の下で

<陸橋の下で> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

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 いつしか律儀に置かれた
 7台目は消え
 安定した黄金律の6台

 ほとんどの放置自転車は
 背後位がお好き
 真中1台のみ
 こちらを向いている

 つむじ巻き過去を浄化する後輪
 直に未来受けのけぞる前輪
 今の今 チャクラ上げるサドルは
 かの垂れ汁で見事に磨かれ
 前後何れかのタイヤは
 必ずパンクしているが
 パワーの証明

 春の梅雨
 本日も小雨
 陸橋の階段の下は
 雨を気にせず
 しかと雑草と苔を育成する
 昼間の強い光を
 淡く中和する役目
 この三角の角度は
 存在の源を原子転換し
 愛と平和の魂を放射
 宇宙一体システムの内包
 いつしか世界中の人々を 
 幸せにする
 人間文明の過剰生産と
 差別社会に警告を与えるべく
 
 それらはここを選んだ

 陸橋の下の空気の美味



Posted by nakao at 16:40│Comments(0)
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