2015年04月17日

種の哲学

<種の哲学> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 眠たければ寝れば良いのだが
 電車の中では
 無為無為のまま
 ついに私は種でしかない
 
 結構木を育成している種
 結構水を育成している種
 結構土を育成している種
 結構空を育成している種
 内包という言葉の元祖

 和歌山から大阪
 大阪から和歌山
 片道70キロ
 疾走は辛く悲しいにせよ
 移動という変化には
 不思議な至福がある
 数千人の人々の心の奥深くを
 レールに沿って
 風のごとく通過すること
 人々の生き場の火花
 消すわけでなく浄化
 喜怒哀楽生死すら超えた歓喜で
 
 種だから



Posted by nakao at 18:47│Comments(0)
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