2015年05月02日

名古きよえ詩画集

<名古きよえ詩画集> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 地球を至福にする百の詩集(37)

 「名古きよえ詩画集」 2015年 澪標 1500円+税 

       <<<文明という名のもとに、失われつつある大自然
       その場でお金を得ても、実はわが身を削っている人間。
       絵にも詩にも、夢くっつけ警鐘を鳴らしている。>>>

    この世とあの世の
    結び付き一つになったごとき絵
    
    和洋折衷のとてつもなく美しい絵
    実は幻想とは
    現実であることを
    教えてくれている絵
    幻想部分は
    理知では見えない
    理知を超え
    魂を磨き
    異次元高次元に
    接触して初めて
    納得できる

    宇宙船の様な蝶
    古来の日本画の色
    マンダラの様な形態
    都会を直視もしている

    フランスかイタリアか知らないが
    絵の「コートダジュール賞」は伊達ではない

    生きようとする意志が
    美を運ぶ
    世界の神秘を内に持つと
    自然と詩も出来る
    そもそも
    世には無神論などと
    いちびり言語があるが
    無神論は論ではない
    論を超えて神秘はあるから
    論で神秘に至れない
 
  
    「パパイア」

    「おおいなる葉に囲まれて夏となり
     この先いかに色ずきゆかん」

    「闇と鏡」

  <地元の人に案内され 古いトンネルに入った 蝙蝠が棲みついている
    十五年戦争のあいだ使われた レンガ造りの頑丈なトンネル

   蝙蝠は鏡の様なセンサーを持ち 命の危うさを知る トンネルを出たり入ったりして
   わたしたちが通り過ぎるのを待つ

   闇と鏡は背中合わせ 逆さの居眠りでも 命を守る 神がかれに与えた本能か
   それは人にもあって 昔の戦争の記憶を残している古いトンネル

   最近はあの戦争の前に似ていると言う ・・・・・>



Posted by nakao at 16:20│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。