2009年06月24日

中尾彰秀第18詩集<<<龍の風>>>

    中尾彰秀第18詩集<<<龍の風>>>    竹林館 3000円+税

 ((( マグマとなって噴出する
          
         詩人の魂は

      聖性を帯びた 癒しの風を

    巻き起こす )))

 この詩集で、あなたは2つの事を発見する。光の波動に充たされた詩と音楽を。なお、2つの
事は、1体であり、ひいてはあなた自身の発見だと気付くのに時間はかからない。
 日の出なのであろう、朱の龍のごとき雲が立ち昇る。表紙の写真は正しく詩風の的を得て。
魂のダイナミズムと優しき心の癒しが、世界に宇宙に拡がる。

<相槌>

( とんがり葉っぱは独り言が得意  曲がったままの枝はたまに批判もするそうな  手を繋
いで  群生しているのに  何か理由があるのかないのか  道沿いの左カーブ左手の  
ローズマリーよ  今年2回目の開花だね  蝶を真似Оリングした指で  ぎゅっと葉をつまみ
  香を吸う  至高の芳香  胸の奥の奥まで吸うと  様々の人生の苦難は  美しきことだ
と思える  骨の髄まで  私は透き通る  酸素と重力を認め  地球でのいとなみを納得する
がごとく  すーとわかるのである  歌っている  踊っている  笑っている  森羅万象のてい
る  数百数千数万数億数京無限の  ているは今  静かに静かにシィー  たましいにシィー
と相槌する    みられているものをじっとみつめている  大空のひとみ風にゆらいで
相槌に  金ずちで答える諸国は  未だに  開発を急ぐ )


 人生の美化は、深い感謝の心からだが、森羅万象一体の調和は<みられている-------->の
一節に顕著にあらわれる。くれぐれも、神聖さの理解と社会批評の双方は、決して矛盾しない。
芸術家も宗教家もヒーラーも堂々と政治家になれる。全27編の詩はどれもが明確に強いテーマ
を持つ。内なる自然回帰。自意識の泥沼に明け暮れるを詩と思う方々には、驚きを与え、深き処
へ入り込む方々には、無限の光となるだろう。
 なお、60分13曲、著者自身によるピアノ奏CD<南方熊楠へのオマージュ>が付属する。
詩のみならず音楽までも、これは明らかに全世界の方々への重大なメッセージである。

  
 <龍の風>  中尾彰秀詩集

(購入法)  郵便振替  00940-4-29604  森羅通信の会  3000円+送料200円
        全国の郵便局でお待ちしております。
                 





Posted by nakao at 18:06│Comments(0)芸術
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