2009年07月12日

ピアノ百聞一弾(2)

<<< ピアノ百聞一弾(2) >>>     詩人、ピアニスト 中尾彰秀

 先だっての(1)に於いて、一文添えるのを忘れました。このシリーズのテーマである一文
です。大事なことを含みにして抜かすのは、日本では”ゆかし”といいます。

    「百聞は一弾きにしかず」

 さてそれでは(2)。音文(音楽文化堂、和歌山市県庁前)小ホールは、いろんなイベントで
再三再四利用させてもらっている。ここには不思議なピアノがある。40年以上前のものであ
ろう、ディアパソングランド。クリアーで本当に、突き抜けた音がする。音の向こう側にある、静
かな森を容易に紡ぎ出すことができる。瞑想した後の余韻を楽しみながら、自然と鍵盤に引
かれ、志向する奥域に至っていることに私は気付く。音が出るのだ。出すのではない。この違
いは大きい。出るは、自然波動。出すは、人間の意識努力お勉強。1000万円以上するピア
ノでも、この静かなる奥域は、出るとは限らない。むしろ、出ないのだ。誤解されては困るので
言いますが、私はどのピアノでも出るように奏じております。何れにせよ、秀でた調律.調整の
ものに出合った時は、涙が出る程うれしくなって来るのです。なお、ドロドロした感情を出すを
好む御方には向きませんのでよろしく。



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