2009年07月30日

祝福

<<< 祝福 >>>     詩 中尾彰秀     詩人・ピアニスト
                                2007年「EARTHPOEM賞」受賞
                                関西詩人協会会員、「きのくに詩話会」主宰
                                「詩を朗読する詩人の会”風”」世話人代表
せっかく
ここまで登って来たのに
爪で弾くのはかわいそう
がむしゃらに生きる為ここまで
蟻一匹
私の膝には何がある
人差し指に止まらせて
ヒョイと飛んでもらった
土に戻ると
何事もなかったごとく
また走り出して

エサを捜しに走り廻る事が
悦楽と言う脳内システム
私にせよ
がむしゃらに蟻のように働いて
ちよっと早い目に
朝公園のベンチに腰掛ける身分になった
そう選ばれたのだ
とてつもなく大きな自然の力から
祝福として




Posted by nakao at 17:05│Comments(0)芸術
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。