2009年07月31日

ピアノ百聞一弾(4)

< ピアノ百聞一弾(4) >     詩人・ピアニスト  中尾彰秀

 恐らく、2002年であったろうか、白浜のホテル「川久」に、買ったばかりのスバル・フォレ
スターで横付けし、昼食した折、巡り合ったのである。
       SteinwayConcertGrandPiano
     「inimitable-tone」(無類の音色)として世界的名声を博している、
    スタインウエイ&サンズ社のハンブルグ製特注グランドピアノ。象眼
    細工はイタリアに搬送して行われ、クレモナ大聖堂にあるオリジナル
    デザインを忠実に再現しています。音色も素晴らしく数々の著名なピ
    アニストが演奏しています。」(パンフレットより)
 その当時は、まだCD出版しておらず、世界的なる実力は、海にも山にも行かず、その場
演奏でしか示せない。「超一流ピアニストです。すばらしいピアノを目の前にして、弾きたくな
ったのですがよろしいでしょうか。」係り付けの若い美人が、ホテルの偉いさんに相談しに行
ったらしく、しばらく待っているとОkが出た。眼を閉じようが、開けようが、鍵盤の前に座した
らこっちのもの。作曲して間なしの、「レディナダ」など3曲を弾かせていただきました。
 まるで宮殿の大空間は、煌びやかに輝き、まさしく天使が舞い踊る一時となった。世界で唯
一の曲、奇跡のインプロヴィゼイションである。このピアノすらも大喜びでした。残念ながら、予
定していなかったため、カメラもレコーダーも持っておらず、記憶はあるが記録はない。
 なお、公然と、この様な飛び込み演奏はホテルとしては許可していないので、くれぐれも、誰
でも行くと弾けると思わないようにしてください。度胸とタイミングと天使の微笑と実力、それに
きちっとした礼節が必要です。





Posted by nakao at 14:59│Comments(0)piano
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