2009年08月31日

あなたの人生を至福にする百の詩集(19)

<あなたの人生を至福にする百の詩集(19)>  詩評 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

 「時折風にゆれて」  黄河陽子詩集 水星舎(℡fax0172-34-8101)、2000円
                        出版2006年、青森県、A5版、80ページ
                        うすわさび色のシンプルな表紙、27篇
        「時折風にゆれて」
<踏み固められた小径の傍に 土に紛れて立っている 茎や葉は乾ききって 枯草
小さな花をつけている 時折風にゆれて   星の夜もある 強風と雨 雷光に浮かぶ
枯草 朝露の冷たさ 二度三度の霜に もうだめだとは思わない しがみついている
様子にも見えない ありのままに立ち続けている 枯れ草に見まちがえられて 一本の
小菊 授けられた生の途中 時折風にゆれて>

    自然体で生きるとは、いかなることか。ここにこそある、本当の
   いのちの活力。いつの日か、かくなる波動が、政治・経済・社会
   に反映されれば、平和な魂が訪れるだろうか。今日も散歩中、時
   折風にゆれて、植物語をしゃべる。



Posted by nakao at 15:46│Comments(0)芸術
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