2009年10月21日

invisible

<<< invisible >>>  詩評 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

  あなたの人生を至福にする百の詩集(23)

     「invisible あんびじぶる」  左子真由美詩集 竹林館、1500円+税
                        出版2009年、26篇、64ページ、A5変形

 「どこでもドア」は、ドラえもん。「どこでも詩」は、この詩集。どのページを開いても、
日常の何かが極上のポエジーを持って、心を震えさせる。きらめく心は、星のごとく。
さて、どこを開こうかな。エイッ!

            「 名前 」

<区別するためではなくて よりわけるためでもなくて 呼ぶという行為よりは
もっと深いわけがあって   ひとは名付けられる ひとつの身体に ひとつの
名前 呼ばれるたびに思い出すため 世界にたったひとつの 命であること
  いつも 朝が まっさらな朝であるように すみずみにまで 血が流れはじめ
るのは そのときからだ   名前を呼ばれると わたしの身体は ぴくん と跳
ねて 地球という椅子から 起立する>

     左子氏に一つ、詩をプレゼント。

        神は
          左子真由美に
              言葉を与えてしまった
                 出版社を
                    先っちょに揚げさせて

     あっ、それから、2009年に、世界の「POEM ONTHE EARTH賞」を
    受賞されています。
 



Posted by nakao at 17:10│Comments(1)芸術
この記事へのコメント
拙詩集を取り上げてくださってありがとうございます。
詩のプレゼント、うれしいです!(面白いなあ)
それにしてもすごい記事の量ですね。
頑張ってますね。
感謝、感謝!!
Posted by 左子真由美 at 2009年11月09日 22:25
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