2009年11月16日

カバと詩人の掌

<<< カバと詩人の掌 >>>  詩 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                                 ライフ&ライブコンサルタント

 あと一歩で天に届く11階建てビル
   ゆらりゆらり屋上から
     千の掌万の掌
        大層なにぎわいの中
           流れの切れ目を狙って
              2階の書店に移動し
                 やっとのことで辿り着く
               04と記された
              縦横1.5メートルの詩集コーナー
            しかし 詩集はなかった
          少なくとも 生きた詩集はなかった
        
             ただ私は
                目撃する
                   青空仰ぎ 荒野拡がる
                      真っ白な絶壁の突端で
                         ずーと以前から
                            本当の詩を待ち望む
                          一頭のカバが
                        大口開けているのを
                      
                      私は
                    掌を差し入れ一言
                  ピアノ弾く詩人の掌ですが



Posted by nakao at 16:36│Comments(0)芸術
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