2009年11月30日

大蜘蛛

<<< 大蜘蛛 >>>  句 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                           ライフ&ライブコンサルタント

     家人など放り出し凄む大蜘蛛や  *

  かつて木造平屋であった実家は
    隣が神社の森で裏は山
       律儀に良く挨拶に来た大蜘蛛
          比較的小さなボディに長い長い脚
             鬼の様な眼
                遭遇するや私は
              総毛穴立って身動きできなかった
            が、そこは上手くできていて
          蛇の苦手
        ムカデの苦手
      鼠の苦手
    家族の分担だ

       ここ20数年
         世の建物は現代化され
            街の住宅では
               彼らとはほとんど巡り合わない
                  少しさびしい気もするが
                     それだけ人間は図に乗って
                   自然破壊しているのだ

         *  初出 森羅通信104号 2000年6月




Posted by nakao at 16:30│Comments(0)芸術
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。