2010年11月11日

陸橋

<陸橋>  記 中尾彰秀       詩人・ピアニスト・ヒーラー

 真っ直ぐ進むか
 右へ曲がるか
 陸橋の頂では
 二者択一の歩道
 しかし
 忘れてはいけない
 せっかく
 30度の階段を
 両手に重い荷物下げて
 登って来たのだから
 そのまま
 天(異界)へ昇る道のあることを
 
 あの人は
 そこで一度立ち止まり
 深深と呼吸し
 頃合いに並立する楠を
 しっとり眺めてから
 ニッコリ笑い
 迷うことなく
 消えた



Posted by nakao at 17:06│Comments(0)芸術
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。