2011年04月18日

名詩批評

<名詩批評> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 「心情の微妙は、
 現代美術にも通じる。
 ちなみに、微妙はどこへ向かうのか。
 どこに実在するのか。
 虚に表裏一体である存在が
 言葉の微妙な表現によって
 実を成している。
 しかし、微妙そのものを
 目的にしてしまうと
 エネルギーの衰退となり
 引いては創造性弱小化の危険がある。
 要するに
 さらにその奥の
 本質である
 光や宇宙が欲しい。」

 これは、数年前にノートに私が記したもの。
 泥沼と屈折の心を良しとする
 かつての詩界の残存を
 目の前にして
 いかにも苦労した評である。
 その詩人は
 いい詩を書いているのだなと
 思わせるようにした。
 しかし、詩人にしか受けぬ
 いい詩を書くことなど
 全く意味のないことである。
 光と感謝と愛に包まれた
 単純でど太い人生を
 送るべし。



Posted by nakao at 17:19│Comments(0)芸術
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