2011年10月23日

詩人下前幸一

<詩人下前幸一> 記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

  「アンソロジー風 2011」 竹林館 定価2500円 2011年 より

  雑感アンソロ(4)

            「めまい」

<ふわっと 視界が揺らいだ 運転席の春

 軽いめまいに 物思いの 足がとられた

 風景がたわみ そのポケットに落ちてしまった 想定の外 何か深いところで

 2011年3月11日午後2時45分 大阪、路上にて

 「非」の影が 今この場所に兆す 非日常 非合理 非想定 非正規 非現実 非存在
 「非」の影が繁茂する

 行き場のない問いが ゆらり足元に降りてくる

 トラックの荷台が揺れた 風が通り抜けた と、思った

 音もなく海が引き やがて断崖の速度で 殺到するもののことを

 物思いの遥か東北で 物語も風景も 消えてしまった

 深い一瞬のめまいに>

      地球と身体は、結びついている。
      多くの人は、地球の反対側の大災害にすら
      頭痛など何らかの体調変化で、シグナルが来る。
      この事実を、我々人間は知っておく必要がある。
      偉そうに知識人振るあなたは特にね。もちろん政治家も。
      会社の社長も。知事も市長も大臣も首相も。常識として。
      詩人が知らなかったら、ただの恥である。

      この詩人の場合、心にある非が、東北大震災に共鳴した。
      科学的には、地球磁場変動による体内電磁波反応だ。

      しかし、風景は消えたのではない。
      地球創生のごとく、これから新たに出来てくるし、今現在も
      風景である。別に大災害地を見に行かなくとも、私は30数年
      前滞在したインド・ネパールにおいて、大自然の人間の生死
      超え呑み込む地球エネルギーを目の当たりにし、魂の故郷に
      している。







Posted by nakao at 17:52│Comments(0)芸術
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