2012年02月06日

懐かしさ

<懐かしさ> 詩 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 飽和状態の心に
 新鮮な空気を
 入れるのだ

 新鮮な空気にある
 深い森
 遠い湖
 見上げる山
 見回す田んぼ
 程好い距離の懐かしい町
 いつもそこで一緒に働いて
 汗を共に流していた
 懐かしい人
 彼らにとって私は
 とうに忘れられた存在かもしれない
 にもかかわらず
 たまたま電車で合った彼は
 覚えていた
 私も覚えていた

 懐かしさに歴然とある
 時空超えた柔らかいもの
 誇り高高に
 痛みも苦しみも喜びもそのまま
 私の魂の底に
 静かに座している



Posted by nakao at 17:56│Comments(0)芸術
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