2013年02月01日

魂の止揚

<魂の止揚> 詩 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 原爆と同じ理屈の
 原発に依存するシステムは
 間違っている
 人類はシンプルに目覚めよ

 我々はシンプルに生きねばならない

 深夜
 エコーのかかった柔らかい
 言葉ならぬ言葉で
 話しかけてくる
 机上の陶器コップ

 私は
 径七センチ
 高さ十センチ
 あなた方の一握り
 ではありますが

 満月の秋は月を一杯に宿し
 真夏の昼は涼音をすずと鳴らし
 雪降る夜は熱湯にほだされ湯気と対話し
 春嵐の夕刻は渦一つ抱擁する

 私は決して
 あなた方の代弁者ではありません
 奥域は奥域そのものが
 生命に共鳴する
 果てしない静けさ
 シンプルであるが故可能な
 魂を止揚する
 術なのです
 
 



Posted by nakao at 15:01│Comments(0)芸術
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