2013年04月30日
見る見られる
<見る見られる> 詩 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
欅並木を背にすると
なぜかしら
風の密度が上がる
むしろ
風の狭間に
透き通る心持で
小さな渦を握って
更地を見る
更地に見られる
五十年前の
「スーパーO」一号店のあったところ
来年には新築されるはず
すっかり平らかになった
更地を見る
更地に見られる
風の渦は
フッと吹いてみると
見られる私を
さらに異次元から
見るものがある
見る見られるは
愛撫のあり方
覚えているかい
君の上にビルの出来たとき
私は小学校五年生
君は想像しただろうか
イタズラばかりしていた私が
いっぱしの大人になって
還暦を迎えるなんて
私は思っていたよ
君に乗っかるビルは
兄弟姉妹が増えて
いつしか地域のシンボルになると
風の渦は一つきりの鱗を
私に授けた
更地を見る
更地に見られる
見られる私を
生涯に渡って見るものよ
見るは守護のあり方
フッと土臭い言葉
血も涙も笑いも生も死も
ひっくるめ
この小さな鱗とともに
食すのだ
それ自体完成された
宇宙よ
*武西良和氏の詩に 見る見られる の一節があった。
地球宇宙一体感として使わせていただきました。
欅並木を背にすると
なぜかしら
風の密度が上がる
むしろ
風の狭間に
透き通る心持で
小さな渦を握って
更地を見る
更地に見られる
五十年前の
「スーパーO」一号店のあったところ
来年には新築されるはず
すっかり平らかになった
更地を見る
更地に見られる
風の渦は
フッと吹いてみると
見られる私を
さらに異次元から
見るものがある
見る見られるは
愛撫のあり方
覚えているかい
君の上にビルの出来たとき
私は小学校五年生
君は想像しただろうか
イタズラばかりしていた私が
いっぱしの大人になって
還暦を迎えるなんて
私は思っていたよ
君に乗っかるビルは
兄弟姉妹が増えて
いつしか地域のシンボルになると
風の渦は一つきりの鱗を
私に授けた
更地を見る
更地に見られる
見られる私を
生涯に渡って見るものよ
見るは守護のあり方
フッと土臭い言葉
血も涙も笑いも生も死も
ひっくるめ
この小さな鱗とともに
食すのだ
それ自体完成された
宇宙よ
*武西良和氏の詩に 見る見られる の一節があった。
地球宇宙一体感として使わせていただきました。
Posted by nakao at 13:37│Comments(0)
│芸術