2013年10月09日

分譲

<分譲> 詩 中尾彰秀                    詩人・ピアニスト・ヒーラー

 一年半かかって
 やっと出来上がった
 広大な分譲整地
 またしても大金が動いて
 建築というものがなされ
 新たな暮らしが始まる

 前の住人は
 東京へ行ったらしい
 大金引っ下げた息子は
 ミュージシャンらしい
 ここで新たに暮らす人は
 ここに以前どんな家が建っており
 どんな人が暮らしていたか
 全く知らない
 新たな暮らしが営まれ
 そして百年後
 同じことが繰り返されるのだろうか
 地球を切り刻んで生活する
 人間の行為というものは
 何と美しく懐かしく愚かしい

 地球や宇宙一体の
 流れこそ重要なのだと
 白月が語る
 
 



Posted by nakao at 16:33│Comments(0)芸術
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