2014年02月05日

北山りら詩集

<北山りら詩集> 記 中尾彰秀                    詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(62)

 「にじのはし」 北山りら詩集 2009年 竹林館 800円+税 42篇 122頁 ポケット版

        言葉のひらめきは
        魂のひらめき
        魂のひらめきは
        自らを救い
        他人を救い
        万類を救い
        地球を救い
        それは生き続けることの勇気
        それは生き続けることの優しさ
        説明を並べる雑文は
        知に止まり
        神秘や生命の内なるところに
        至らない
        ひらめきの玉手箱の詩集

         「夜桜」

<くらやみも ゆめをみる そっとひらく はなのゆめをみる

 ちりゆくはなも ゆめをみる くらやみに まいちるはなをみる

 やみにだかれて はなびらは よみがえる ひとつぶの ひかりに>

         「にじのはし」

<鈍色の雨雲に 穴があき ほんのり 明るくなる地上

 生まれて すぐに息絶えて 影がほしいとさまよう 子どもに
 あわい光が 手をつなぐ

 影のない子が 光の道にすくわれて のびやかにわたる にじのはし

 はぐくまれていた つかのまの記憶 しずかな安らぎに よみがえる

 空と地上をつなぐ なないろは おかあさんとつながっていた 命の帯>



Posted by nakao at 16:13│Comments(0)
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