2013年02月07日

油断大敵

<油断大敵> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 立春とは
 急ぎの熱が冷気に
 道を阻まれ
 行き所を無くした腹いせに
 梅花をほころばせる
 しとやかな芸術

 風向きによっては
 嗅ぐことのできるあの香り
 犬は太古の瞳を輝かせる
 しかし
 少し寒さはましになったからと云って
 油断すると風邪をひく
 今は痰の出る喉風
 ディズニーのファンタジーでも
 見過ぎたのか
 飯屋の女性店長も
 声変わりしていた

 風邪を引いても
 後悔するより
 大したことにならないことに
 感謝しよう
 いい歳こいても
 まだまだ免疫力のあることの
 神のお知らせとして  


Posted by nakao at 17:23Comments(0)芸術

2013年02月07日

カラスの呪文

<カラスの呪文> 詩 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 今も昔もカラスは
 人間に向かって
 アホアホと鳴く
 彼ら彼女らは
 ちゃんと見抜いているのだ
 目先の利益に走って
 自然破壊を続け
 いつしか自滅する
 その愚かさを

 やたら自分流を
 変えたりしない
 数百年の誇り
 噂によれば
 スイスのカラスは
 人間に尊敬の意を込めて
 
 カラカラスラスカシコミ

 カラスだけが知っている
 天空の腹綿に隠された
 風の綻びる戸棚
 そこで察知した呪文は
 傷付いた諦めの心に向かって
 傷そのものを
 消し去る
   


Posted by nakao at 17:02Comments(0)芸術