2009年06月29日
天使のためいき
<< 天使のためいき >> 詩 中尾彰秀
いるのですよ 天使が
朝公園で出会った
88歳のおじいちゃんのまっすぐ伸びた背の
右の先っぽ
青い湖が静かに拡がる
小鳥はチラリそこを覗いて
仲間への連絡終えてから
エサ探し
時たま姿をくらますおじいちゃんは
素裸のまま湖で泳いでいる
白髪は一層透明に輝いて
肌は薄緑帯び
得も言われぬ芳香漂わし
戻ってくると
ゆっくりゆっくり指をさす
ほらそこここに羽根の生えた
朝泳ぐ老人はニュースにならないが
朝刊にはズラリ
人間の戯言が載る
私は今日一日身も心も軽くなって
いるのですよ 天使が
朝公園で出会った
88歳のおじいちゃんのまっすぐ伸びた背の
右の先っぽ
青い湖が静かに拡がる
小鳥はチラリそこを覗いて
仲間への連絡終えてから
エサ探し
時たま姿をくらますおじいちゃんは
素裸のまま湖で泳いでいる
白髪は一層透明に輝いて
肌は薄緑帯び
得も言われぬ芳香漂わし
戻ってくると
ゆっくりゆっくり指をさす
ほらそこここに羽根の生えた
朝泳ぐ老人はニュースにならないが
朝刊にはズラリ
人間の戯言が載る
私は今日一日身も心も軽くなって
Posted by nakao at 15:39│Comments(0)
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