2010年11月29日

何となく

<何となく>  記 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

  ずうっと居眠りしていた
  ふっと目を開くと
  どこの駅かわからぬ
  しかし
  何となく
  身に覚えのある落ち着き
  赤糸一本張られた
  空気の粘り
  躍動感が
  風の背後に食らいつき
  得も知れぬ虫が
  疾走する
  プラットホームの足元には
  私の影の片隣のごときシミ

  尾崎と思ったら
  やはり尾崎

  特徴の説明は出来ない
  名札を見たのでもない
  若かりし頃の17年間
  消防署の隣の某局へ通っていた
  それだけのことがある
  日本高度成長期の
  最後の絶好調時代は
  華のごとく


同じカテゴリー(芸術)の記事
 カメラ・オブスキュラ (2009-11-01 10:44)
 天使のためいき (2009-06-29 15:39)

Posted by nakao at 17:51│Comments(0)芸術
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。