2009年07月05日
詩 <ブランコ>
<<< ブランコ >>> 詩 中尾彰秀 詩人、ピアニスト
黄 青 赤
人の乗らぬブランコ
豊かに静止している
早朝かなりの雨が降り
つい今しがた
震度2の地震があった
足元のへこみは美しい湖
地球の向こうへ至る術
向こうとこちら自由に行き来する長い髪の少女の為
格別しなやかに吹く風よ
ブランコに乗る風は
風の中の風だ
黄 青 赤
ブラリブラブラ
ブランコよ
百 千 万の子供を抱いて
湖を縦に震わせ
ゆっくり踊る
天を受け地に至る
地を受け天に至る
大人の分際でちょっと乗ってみたら
森羅万象一つ一つの輪郭なくなって
糊のごとき和合の風が吹く
あ もうこんなにも賑やかに
大きく弧を描いて
黄 青 赤
人の乗らぬブランコ
豊かに静止している
早朝かなりの雨が降り
つい今しがた
震度2の地震があった
足元のへこみは美しい湖
地球の向こうへ至る術
向こうとこちら自由に行き来する長い髪の少女の為
格別しなやかに吹く風よ
ブランコに乗る風は
風の中の風だ
黄 青 赤
ブラリブラブラ
ブランコよ
百 千 万の子供を抱いて
湖を縦に震わせ
ゆっくり踊る
天を受け地に至る
地を受け天に至る
大人の分際でちょっと乗ってみたら
森羅万象一つ一つの輪郭なくなって
糊のごとき和合の風が吹く
あ もうこんなにも賑やかに
大きく弧を描いて
Posted by nakao at 11:08│Comments(0)
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