2009年12月03日

光る骨

<<< 光る骨 >>>  記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                           ライブ&ライフコンサルタント

  -------- あなたの人生を至福にする百の詩集(32) -------

       「 光る骨 」 橋爪さち子詩集 書肆青樹社 2400円+税
                           A5版 29篇 125ページ

 「 変容 」  <月は 横たわった少女の腰骨から生まれる   か細く目鼻はまだ
          持たないが のっぺらぼうの顔の奥に 日ごと充ちてくる意志の芽
          ふつふつと春です   月は 横たわった少女の腰骨から育つ
          少女たちのさぐる指が くりかえし細い月に目鼻を描いては 空に放り
          投げるので いくつもの月が 少しずつまるみを増して夜空を流れ
          やがて それぞれの ゆるぎない在りかへと降り立つ>

      説明できぬ直観も、詩の福よかさなのだ。女性の腰の月との妙なる一致。
     大自然が体内に在ることを示唆する。月のリズム。細胞のリズム。感情に支
     配された女性という発想は、かつての男性と経済中心の考えの産物だ。つい
     先だって、丸正百貨店後の「フォルテ」に於けるヒーリング祭りでは、約300
     人中ほとんどが女性だった。ヒーリングとは、感情を超えた精神世界の、魂の
     ものである。真実は、その先、宇宙一体、空(くう)にある。あるいは、波動エネ
     ルギー。
      それは、生きることそのものとして、ゆるぎなく在りかへと降り立つ。  


Posted by nakao at 15:28Comments(0)芸術

2009年12月02日

1213効能「和歌山詩まつり(2)」

<1213効能「和歌山詩まつり(2)」>  記 中尾彰秀

  紅葉に囲まれた大ギャラリーの中で、
    様々の詩人の朗読を聴くことによって、
      人間の生き方、生き様、思考、思想、苦悩の浄化
         を自らに照らし合わせ、確証できる。
      
            それは、人生の問題解決の糸口となったり、
               答えそのものがあることもある。
                 実存などと、迷路に止まるプロセスも自由。

              言葉は音楽であり、当然のごとく音楽も楽しめる。
           クラシックピアノ奏、フォークギター奏、他。音楽とのセッション
         は醍醐味である。ちなみに、中尾彰秀による詩とのセッションは
       前もって決めておらぬ即興(インプロヴィゼイション)ピアノ。アルバムを
     11枚出しておりベテランであるが、今回は特に何の用意もせず、純粋に天降り
        の音を見極めたいと言っている。

            詩人の方々は、強いて言えば、きわめて個性的な方が多く
               それだけに、一般的なものとは一味も二味も違う。
                  楽しみにしているのである。

     「和歌山詩まつり(2)」  2009年12月13日(日)
                     午前11時~午後4時30分
            <緑風舎> 和歌山詩野崎165 ℡073-455-2313
             入場 1000円
            <出演> 永井ますみ 中川たつ子 中尾彰秀(詩・ピアノ)
                   原発がこわい女たちの会 吉村郁美(ピアノ) 林メグ
              くりはらゆうこ(絵画) 佐古祐二 左子真由美 土みゆ子(ハープ) 
              尾崎まこと 橋爪さち子 名古きよえ くりすたきじ(詩・ギター)
             高丸もと子 安森ソノ子 岡本清周 指方伝重郎(ギター) 下前幸一
                蔭山辰子(ピアノ・詩) おれんじゆう(ピアノ・詩)
                 


Posted by nakao at 15:07Comments(0)芸術

2009年12月02日

接触点

<<< 接触点 >>>  詩 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                           ライフ&ライブコンサルタント

    アメンボはあほんだら
      カバはばか
        ホーレンソウは法蓮華経
          マカロニウエスタンはマカロニサラダ
            サラダはサナダ虫
              聞けわだつみの声は聞け私の罪
                兎はよく塞ぎこむ
                  北京ダックは招きダック
                    空っぽの頭でカッポレ踊る
                      すっぽんとスポコン
                        左折と挫折
                          肛門と黄門さん

                        我々は日々
                      余りにも意味を求め過ぎ
                    無意味を忘れている
                  二つの接点に何がある
                
                聴こえるのです
              無限の哀しい哀しい旋律が
            部分が似ていると言うだけで
          無理やり無関係の物を並べると
            反発する何かと
              反発せぬ何かが
                宇宙の隅で結託して  


Posted by nakao at 14:06Comments(0)芸術

2009年12月01日

デジタルとアナログ

<<< デジタルとアナログ >>>  記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                                  ライフ&ライブコンサルタント

  統計的にコンピューターで
  ポイントを選んでから
  良く似た別物を作り出す
  それがデジタル

     直接現物を
     自らの手で
     そのまま作り出す
     それがアナログ

        アナログが
        本物であるのは
        当然だが
        数多く流布するには
        デジタルが良い

          流布された結果ばかりに触れて
          最近の若者は
          デジタルだと言われる
          そして
          文学にも音楽にもある
          古典的黄金律からのお勉強
          自らの奥域から
          出でるものじゃないから
          デジタルと同じく
          本質を切り捨てている

             くれぐれも
             忘れてはならない
             創造の現場は
             世界唯一独自
             土臭く汗みどろの
             アナログ
            


Posted by nakao at 16:51Comments(0)芸術

2009年12月01日

べロ亭

<<< べロ亭 >>>  記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                           ライフ&ライブコンサルタント

  ------- べロ亭やきもの&ペルー民芸
             &トーク  キャラバン -------

生まれる遙か前の、原風景と
   いつもどこにでもある存在の元。
      背負い全国行脚
          ガタゴト ガタゴト 陶芸作品、ペルー民芸品
              わんさと車に積んで
                 トークも多彩に
                    二人のコンビは
                       いつも賑やか
                     2009年11月28日は
                   和歌山市和歌浦の「木村屋」さんにやって来た
                 はじめまして
               いや 20数年前
             尼崎「ドルメン」で会ったような
           ごぶさた 元気ですか

              もの成り立つオドロオドロ
                 封じ込めたパワー漲り
                    縄文の様な像の作は
                       ペルーの味がジンジンと沁みる
                     ああ どれもこれも
                   平和への深い悲しい程の願い込められ

                 この人生
               二度逢えば
             必ず三度逢う
           三度目は
         一体どこで

      「べロ亭」   岩国英子・米谷恵子
               915-1244 福井県越前市牧町16-7
               ℡fax 0778-28-1204
               http://www6.ocn.ne.jp/^berotei/
               


Posted by nakao at 16:29Comments(1)芸術

2009年12月01日

小蠅

<<< 小蠅 >>>  句 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                          ライフ&ライブコンサルタント

      白菜漬小蠅を挟み文句なし  *

  やられた
  その周辺を外し
  神に祈りながら
  食べる
            どうか当たりませんように
            私はまだ
            この世で
            やる事が一杯ある
                        詩人・ピアニストとして
                        世界中を廻り
                        ノーベル平和賞もまだだ
                        胃酸と菌の勝負
                        はたして

          *  初出  森羅通信 104号  2000年6月  


Posted by nakao at 15:48Comments(0)芸術