2012年01月24日

バックサウンド

<バックサウンド> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 バックサウンドなるものが
 音楽にはある
 あるにはあるが
 あまり意味はない
 なぜなら
 メインがボーカルなら
 バックに乗りをもらわず
 ボーカルだけでやってほしいからだ
 そのほうが純粋に聴けるのだ

 セッションなら
 対等の共鳴の良さだが

 それに気になるのは
 バック演奏のすばらしさ
 得てして抽象的で
 あまりメインにはならないようだが
 実はすばらしい波動を
 持つものがある
 ところが
 ヒットして金儲けにならないので
 ずっとバックで留まる
 それは過去の音楽の歴史

 音楽の本質論において
 そんなもったいないことが
 今でも多々あるのである

 そもそも
 人間に乗りを与えるものは
 魂の深さを隠し持つ
 川のせせらぎ
 風のそよぎ
 電車のカタコト
 かつてはバックでしかなかった
 環境音楽や癒し音楽が
 感情を超えた本物として
 既にメインになっている  


Posted by nakao at 22:05Comments(0)芸術