2011年12月01日

吉田定一詩集

<吉田定一詩集> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 現代児童文学詩人文庫2  出版社いしずえ 1200円+税 2004年

         「りんご」

<りんごを 手のひらに のせて かんじる かろさ と おもさ

 かるい のでもない おもい というのでもない

 かろさ と おもさが おだやかな ひとの こころのように
 ぴったりと ひとつになって 手を あわせている

 ああ そうして 手のひらに のっている 
 かるくも なく おもくも なく
 りんごの きもちが 手のひらに>

       こうもいとも簡単に自意識を超えていると
       狡猾な大人は烙印を押す。
       これは児童文学だと
       まどみちお氏などは、背中はこの烙印だらけ
       らしい。
       しかし、いとも簡単に自意識を超えた癒し
       ヒーリング次元に至ることこそ21世紀・現代
       芸術の本質である。

       真面目な人物程、ここを取り間違え、自意識分
       裂心の泥沼を本質と思っている。しかもたちの
       悪いことに、泥沼詩人がいいお齢を召して、有名
       になり権威を持ったから、賞の審査を受け持って
       おられる。ロクな賞がないはずである。

       この詩篇にある、世界宇宙の神秘を内にひらめく
       魂の躍動こそが、これからの人類の答え。  


Posted by nakao at 17:57Comments(0)芸術

2011年12月01日

字、宇宙の子

<字、宇宙の子> 詩 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 ”風”ノートにどうぞ
 出版社主で詩人の
 左子真由美さんから
 何も書いてない
 白地の本をもらった
 その実何に使うか迷っていたが
 ある日暇つぶしに
 ペラペラめくっていると
 ページの風に乗って
 一人二人三人・・・・・・
 小さい子供が
 にこやかにぺらペラペラ
 いずれ字になる
 かんむりの子 宇宙の子たちだ
 もしも誰かの詩になったら
 ピアノセッションが楽しみ  


Posted by nakao at 17:23Comments(0)芸術