2012年05月02日

奥琵琶湖の細波

<奥琵琶湖の細波> 記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(56)

 「奥琵琶湖の細波」 真田かずこ詩集 コールサック社 2012年 A5版 52篇 160頁
                                   定価2000円+税

        古代より月は水に溶ける
        だから湖は
        奥深く魂を隠し持つ
        実際最先端超科学では
        月の波動エネルギーが
        水に転写され
        不老不死の健康水(妙薬)となるらしい
        現代医学やお医者様達は
        この発明を否定したがっているが
        何れ口コミで世界中に
        広がるやも知れぬ
        取り合えず
        がん末期の方や難病の方が
        試しているようである
        結果は果たして
        この水の名前は
        「テラ波動水」
        テラとは地球

        その勉強会は
        近所の自然食品店「みどりや」で
        神戸在住の発明者に来てもらい
        直接受けた
        科学はゆっくりと芸術に近ずく
        御存じの方は御存じ
        「オーラソーマ」は
        ゲーテの詩を教科書にしている
        ・・・・・・知らぬは詩人ばかりなり・・・・・・

       さて、いきなり本質論をやってしまったが
       琵琶湖の北前に移住した詩人の詩集である

            「心地」

<身体が覚えている 日本海気候 この地で 幼い日々の心地よさが
 五感に 呼び戻されてくる 故郷では 消えてしまったものが ここに>

            「奥琵琶湖」

<ただただ 湖を眺めて暮らすことは可能だろうか
 夜明けまえ 漁舟が静かに視界を横切ってゆくのを
 お日様の黄金の道が 湖面を走ってやってくるのを
 水辺の柳はみどりに霞み 桜の花びらが波形にただようのを

 ・・・・・・・・・・・>

       かつて奏じられたモーツアルトの曲を
       いくら上手に奏じても既に作られたもの
       であり本物ではない。それは私は口が
       酸っぱくなるほど言っていることだが、本
       物は自然の風であり水のせせらぎであり
       雑多の様々なものの息吹きである。
       2011年10月22日高石市中央公民館で
       実施した癒しのライブはまさに、せせらぎ
       をそのままにした即興ピアノであったが、
       かくなる自然志向が世界にもっと広まる
       必要がある。芸術至上主義者が上手さを
       芸にいい格好するのはもう牛さん時代遅れ
       なのである。
       なお、それは、どこそこに住むということでは
       なく、内側に大自然を持つということ。内にあ
       る宇宙・神秘に気ずいて、生かされていると
       いう感謝に満たされることなのだ。
       ちなみに、若狭湾の原発から北琵琶湖は余り
       にも近い。即刻あらゆる原発は反省しつつ止め
       ねばならない。  


Posted by nakao at 19:15Comments(0)芸術

2012年05月02日

アゲハ蝶

<アゲハ蝶> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー


 ブルブル震えている
 小刻みに羽ばたいて
 飛ぶことを確かめているのか
 飛べることに驚いているのか
 おせっかいの風に
 教えてもらったのに違いない
 遺伝子の台張を紐解く
 喜びと不安が
 私の胸に突き刺さる
 孵化してからまだ日の浅い
 アゲハ蝶
 きっと我が家の裏庭で生まれ
 育ったのだ
 
 生まれた地を確認する
 君の眩暈
 まだ咲かぬ花に唾付け
 蜜の予感に眩暈
 法律上の持ち主に面談し
 人間の野望とデカ顔に眩暈
 眩暈の内に君は気付く
 小さな羽ばたきが
 とてつもなく大きなものならぬものを
 止揚する力を持つことを

 ふらりふらふら
 花の咲き乱れる柵の向こうへ
 サヨウナラ
  


Posted by nakao at 18:08Comments(0)芸術