2013年04月30日
推敲
<推敲> 詩 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
締め切りを迫る
キツネ目の編集者が
血相変えて背後に張り付く
訳ではないが
超美人の編集者が
泊りがけで
どうか原稿を下さいと
嘆願している訳ではないが
ただやたら
風の音のする
天降りの前日
眠た眼で
原稿を推敲する
文字と文字が
くっ付いて
くるり回って
たかが表現
何でもいいではないかと
妖精のごときオーブ*が
いくつも顔を出し
笑う
あなた自身が
推敲されて
今ここにいるのです
* 丸い白い環。高次元からのもの。
締め切りを迫る
キツネ目の編集者が
血相変えて背後に張り付く
訳ではないが
超美人の編集者が
泊りがけで
どうか原稿を下さいと
嘆願している訳ではないが
ただやたら
風の音のする
天降りの前日
眠た眼で
原稿を推敲する
文字と文字が
くっ付いて
くるり回って
たかが表現
何でもいいではないかと
妖精のごときオーブ*が
いくつも顔を出し
笑う
あなた自身が
推敲されて
今ここにいるのです
* 丸い白い環。高次元からのもの。
2013年04月30日
ミニ芸術論
<ミニ芸術論> 記 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
天降るとは
一体どういう状態なのだろう
人間の意識を超えて
天界やら宇宙から
アイデアが
降って湧いてくる
という状態
そもそも
天界や宇宙と我々は
高次元で結び付いている
一即多 多即一 梵我一如
何れも物的次元の事ではない
芸術において
それは
極めて常識的健全な現象
しかしそれを
芸術に限るということ自体
人生の誤解なのだ
日々の暮らしにおいて
神がかって様々の
ひらめきのあるのが
人間としてごく自然のこと
どうか遠慮なく
2013年5月12日(日) 午後2~4時
「EARTHPOEMPROJECT(16)」
にお越し下さい
詩と音楽の新しい創造性を
お見せいたしましょう!!
場所 「音楽文化堂3Fホール」
和歌山市雑賀屋東ノ丁71
南海電車市駅南徒歩15分、和歌山城南西端
電話 0734223562
ピアノ デイアパソングランド
参加入場 1000円 茶菓付き
主催 EARTHPOEMPROJECT 代表 中尾彰秀
電話 fax 0734227248
当日は既刊詩集及びピアノCDをいくつか展示販売
いたします。お楽しみに。一般書店では販売しておりませんので。
天降るとは
一体どういう状態なのだろう
人間の意識を超えて
天界やら宇宙から
アイデアが
降って湧いてくる
という状態
そもそも
天界や宇宙と我々は
高次元で結び付いている
一即多 多即一 梵我一如
何れも物的次元の事ではない
芸術において
それは
極めて常識的健全な現象
しかしそれを
芸術に限るということ自体
人生の誤解なのだ
日々の暮らしにおいて
神がかって様々の
ひらめきのあるのが
人間としてごく自然のこと
どうか遠慮なく
2013年5月12日(日) 午後2~4時
「EARTHPOEMPROJECT(16)」
にお越し下さい
詩と音楽の新しい創造性を
お見せいたしましょう!!
場所 「音楽文化堂3Fホール」
和歌山市雑賀屋東ノ丁71
南海電車市駅南徒歩15分、和歌山城南西端
電話 0734223562
ピアノ デイアパソングランド
参加入場 1000円 茶菓付き
主催 EARTHPOEMPROJECT 代表 中尾彰秀
電話 fax 0734227248
当日は既刊詩集及びピアノCDをいくつか展示販売
いたします。お楽しみに。一般書店では販売しておりませんので。
2013年04月30日
見る見られる
<見る見られる> 詩 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
欅並木を背にすると
なぜかしら
風の密度が上がる
むしろ
風の狭間に
透き通る心持で
小さな渦を握って
更地を見る
更地に見られる
五十年前の
「スーパーO」一号店のあったところ
来年には新築されるはず
すっかり平らかになった
更地を見る
更地に見られる
風の渦は
フッと吹いてみると
見られる私を
さらに異次元から
見るものがある
見る見られるは
愛撫のあり方
覚えているかい
君の上にビルの出来たとき
私は小学校五年生
君は想像しただろうか
イタズラばかりしていた私が
いっぱしの大人になって
還暦を迎えるなんて
私は思っていたよ
君に乗っかるビルは
兄弟姉妹が増えて
いつしか地域のシンボルになると
風の渦は一つきりの鱗を
私に授けた
更地を見る
更地に見られる
見られる私を
生涯に渡って見るものよ
見るは守護のあり方
フッと土臭い言葉
血も涙も笑いも生も死も
ひっくるめ
この小さな鱗とともに
食すのだ
それ自体完成された
宇宙よ
*武西良和氏の詩に 見る見られる の一節があった。
地球宇宙一体感として使わせていただきました。
欅並木を背にすると
なぜかしら
風の密度が上がる
むしろ
風の狭間に
透き通る心持で
小さな渦を握って
更地を見る
更地に見られる
五十年前の
「スーパーO」一号店のあったところ
来年には新築されるはず
すっかり平らかになった
更地を見る
更地に見られる
風の渦は
フッと吹いてみると
見られる私を
さらに異次元から
見るものがある
見る見られるは
愛撫のあり方
覚えているかい
君の上にビルの出来たとき
私は小学校五年生
君は想像しただろうか
イタズラばかりしていた私が
いっぱしの大人になって
還暦を迎えるなんて
私は思っていたよ
君に乗っかるビルは
兄弟姉妹が増えて
いつしか地域のシンボルになると
風の渦は一つきりの鱗を
私に授けた
更地を見る
更地に見られる
見られる私を
生涯に渡って見るものよ
見るは守護のあり方
フッと土臭い言葉
血も涙も笑いも生も死も
ひっくるめ
この小さな鱗とともに
食すのだ
それ自体完成された
宇宙よ
*武西良和氏の詩に 見る見られる の一節があった。
地球宇宙一体感として使わせていただきました。