2014年10月13日

ピアノCD「世界詩産」

<ピアノCD「世界詩産」> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 地球を至福にする百の詩集(16)

 中尾彰秀第28ピアノCD「世界詩産」 2014年 森羅通信の会出版 定価1000円 60分
                              ソロ7曲 詩とのセッション5作 詩3作

      出演  三浦千賀子 詩   中尾彰秀 詩・ピアノインプロヴィゼイション
      このアルバムの前半は2014年8月10日台風の日、「あべのハルカス」の
      南1kmにある「まつむし音楽堂」にて実施した「EARTHPOEMPROJECT」
      第23回より。後半は和歌山市「タオハウス」にて。

      三浦千賀子の詩は、人間の生きることの存在論が光る。
      中尾彰秀の詩は、シュールや抒情を超えてしまった波動力が蠢く。なお、
      ピアノインプロヴィゼイションは正しく天降りの癒し波長を誰しもの胸の奥に
      響かせる。セッションの奇跡を目の当たりに出来る一枚である。習い覚えた
      パターンや既成音楽と違う耳から鱗の取れる本物の感動にあなたは耐えら
      れるだろうか。

 (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価+送料なし

      

   


Posted by nakao at 16:32Comments(0)

2014年10月13日

門田照子新詩集

<門田照子新詩集> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 地球を至福にする百の詩集(15)

 「ロスタイム」 門田照子詩集 土曜美術社 2014年 2000円+税 A5版 29篇 130頁

 ロスタイムの直訳は浪費時間。
 生命を神聖から外して
 物的庶民感覚に媚び
 そこに自らの味を出す門田方式も
 いよいよ力が抜け発酵して来た。
 面白さの力。
 自らを叱咤激励する原動力。
 その実、身体のどこかから
 芽の出てくるがごとき
 生命への愛着が覗える。
 詩とは愛らしさなのだ。

 「讃 後期高齢者」

<愛している なんて 白髪の老女が言ったりしたら 薄毛の老人は驚いて 弱った心臓が
 早鐘を鳴らすだろう

 でも 老女はかつてはたおやかな女だった そう 老人もむかしはすこやかな男だった

 六十年代 安保闘争時代の二人暮らしは 六畳一間からスタートの共働き 二人の子供の
 親になった 七十年代 八十年代 高度経済成長の国で 世間に黙して多忙に働く男と
 子育てと縁の下の力持ちの女と 幸せ探しの旅ははるかに長く 消えていく時はたちまちに
 短く

 九十年代 年金が頼りの老夫婦となり 気がつけば老いは病の道連れ多く

 二十一世紀の今日まで生きのびて 足元の揺らぐ不穏で不安な日常の訪れ 視力も聴力も
 足りないけれど 愛があれば 全てを分かち合える 人の生命こそが愛だと 老年の知恵や
 言葉の力を示して 世界に向かって優しい心の窓をひらき ゆっくり慌てず生きてゆこうよ>

 愛らしさの出所は、社会でも世界でも親戚でもお友達でも相方でも自らの外面でもない。
 自らの胸の内である。その愛らしさには、無限の宇宙一体の静けさがあり、平和があり
 外界に常に共鳴している。その真意と事実と展開を知りたければ、(1)当ブログをしっか
 り読むこと。(2)中尾彰秀詩集シリーズ(近く第22詩集が出る)を読むこと。(3)中尾彰秀
 ピアノインプロヴィゼイションCDシリーズ(近く第29枚目が出る)を聴くこと。(4)「EARTH
 POEM PROJECT」(近く第25回実施、in「TOYBOX」)のイベントに参加すること。

 しかし先天的に愛らしさを持っている詩人は、回りの人々が放っていませんよ。

   


Posted by nakao at 15:53Comments(0)

2014年10月13日

水琴家

<水琴家> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 スパッと止んでからしばらく
 我が家は
 水琴家になる
 誰が名付けたゲリラ雨
 現代文明の産物よ

 築28年つい最近気付いた
 胎児の時聴き覚えある
 森羅万象の共鳴和音

 ポトッ ポトッ ポトッ
 極限にまで引き締まった音色
 山奥の無限の静けさ

 雫と言うには
 余りにも・・・
 とゆを伝って落下する
 魂の傾斜

 昔から地球は
 水の惑星だから

 家までも即興するや秋近し  


Posted by nakao at 14:44Comments(0)