2015年01月13日

銀河268

<銀河詩手帖268号> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

      「噴水のむこうに」   村野由樹詩篇

 蒸し暑い日 汗だくになったわたしは ベンチで涼しい風に吹かれていた
 ゆっくりと走る自転車を 追いかける男の子が立ち止まり 覗きこんで言う
 「どうしたの?」 空気が澄んでいて 夏より少し高い 晴れた秋空の下で
 わたしが 返事を考えていると 水が勢いよく上がった噴水のむこうがわに
 ケヤキやブナやクヌギがそびえ立つ森林へ続く 明るく白っぽい道が ます
 ます ますます 広がっている

  


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2015年01月13日

詩の教室(あ)

<詩の教室(あ)> 詩 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

   誤解

本当に見事に
誤解している

  一回や二回やない
  五回も?

    毎日百回千回万回
    誤解している

       自らを知るということ
       ギリシャのソクラテス以来ずっと

          自らを知れと
          東洋の瞑想や禅の意味を投げ打った
          格好いい恐妻家の哲学オジさん

             私とは何者?

               社会的に規定された者ではない

              私とは大自然・無限メビウス
             これ以上ない哀しみ背負って
            詩を書きピアノ即興する
             
  


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