2011年03月10日

バーゲン感動

<バーゲン感動> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(4)

 「何事もなかったかのように」 中尾彰秀詩集 編集工房ノア 1996年出版
                    A5版 30篇 111ページ 定価2000円+税

 1995年2月25日
 15年前に書いた詩がある
 その後急ピッチで
 世の中、情報が多種多様増え
 感動というものが
 バーゲン化されている
 情報はもちろん
 国民の為になるものは
 少ないのでありますが
 ここらではたと
 自らを自らの奥域を
 見出していかねばならない
 自らの奥とは
 大自然・宇宙なのであります

        「高速船」

<感動とは 一体 何だろう いわゆる何かいい事 が起こって
 それが 感動なのだろうか 何か違う気がする 世の中は
 感動のバーゲン と思ったことがある いつも思う 人間は
 感動のバーゲンに 成り下がったのか上がったのか 何かを
 したという 結果などくそくらえ

 感動などない およそ感動から 遥かに遠い 海の上ひた滑る
 高速船 に乗る人 皆等しく 等しく 静かに静かに 瞑入り
 瞑入りの内で ひかり反射する波>  


Posted by nakao at 18:05Comments(0)芸術

2011年03月10日

陶磁器コップ

<陶磁器コップ> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(3)

 「うちゅういち」 中尾彰秀詩集 竹林館 2003年出版 ポケットサイズ 800円+税
                     22篇 58ページ

           「陶磁器コップ」

<とうに ありとあらゆる知を持っており 持っておるがゆえの 内宮は
 むしろ 全てが 虚ろだから 辿り着く行為として 一杯の飲茶は 眩暈
 眩暈の内に 泣き腫らすすだま抱き あらゆる胃袋は 陶磁器に似る>

       生きることの恍惚を、一点に集中。
       そこにある不可思議。
       
(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価800円+送料200円
                      


Posted by nakao at 17:34Comments(0)芸術