2014年01月20日

オルトナスト詩集

<オルトナスト詩集> 記 中尾彰秀                   詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(59)

 「夢に燃える風のたてがみ」 ボルジギン・N・オルトナスト詩集 2000年 竹林館 2000円+税
                              A5版 186頁 105篇

         草原で馬に跨り多くの馬を導く青年は、著者本人であろう。
         この表紙写真は遊牧民であることを、美しく広々とした大地
         と共に良く伝える。内モンゴル。

         ほんの四年足らずの留学でかくなる詩集を出すとは、ひょっ
         としたら前世は日本人か?十数年ぶりにこの詩集を読んで
         私は正しく、魂の強烈な衝撃に震えたのだ。

         その当時、”風”のゲストをしていただいている。その後、一緒
         にセッションしたいと、手紙が来た。関東の方に移り、今は、モ
         ンゴルに帰っているようだ。

         ひらめき。きちんとしたひらめきの世界を持つ詩人。それに哲学
         性や宗教性やリアリズムを持っている。

              「石たまごの伝説」

<  信じてください 石たまごの黄身は たそがれであることを

   信じてください 石たまごの白身は あけぼのであることを

   信じてください 石たまごの母体は 人間であることを

   信じてください  石たまごは 稲妻のかたまりであることを

   信じてください 石たまごは楽譜のない 風であることを

   信じてください 石たまごは幻の ことばであることを

 信じてください 石たまごはいつか どよめくように叫び光る 神の舌であることを

 信じてください ダーウインの進化論は 石たまごに対して 退化論であることを

 信じてください自分を 愛さえあれば石たまごでも  いつか華やかな 孵化期を
 迎えることを>  


Posted by nakao at 18:24Comments(0)

2014年01月20日

福中都生子詩集

<福中都生子詩集> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(58)

 「記憶再生の文学館」 福中都生子詩集 2002年 知加書房 定価1200円

        大阪市立文学館は頓挫したかに見える。
        せっかくいいところまで福中氏が提案し
        作れるのかなと思っていたが。残念では
        あるが、芸術を文学にだけとすることはな
        いのでまあいたしかたないだろう。

        しかし、確かに他府県では、文学館はある。
        あるにはある。そこで創造的なことをやってい
        るとは思えないが。そもそも、過去の詩集を
        一億冊も並べて文学館とは片腹痛い。この詩
        集表題は当っていない。過去を再生などして、
        そこに創造性などない。創造性とは何かの、哲
        学・宗教・宇宙性・波動性・・・が必要。

        創造は当ブログが成し遂げている。物量作戦で
        はなく、質なのだ。

          「一人百円の文学館」

<市長さん 大阪市の帳簿はきちんとつけていますか?
 知事さんよ 大阪府はどんぶり勘定してはいませんか?
 関空沈下の予想以上の税金は 瀬戸内海に捨てている税金は
 一体 だれが負担するのですか? 家計簿を見つめるように丁寧に
 扱ってください考えてください 税金は府民や市民が預けているもの
 なのですよ 外務省の機密費みたいに 自分のものと他者のものとの
 混雑乱費は許せませんよ 市長さん あなたは言われました 「よい
 アイデアがあるならば考えましょう」・・・・・・・・・ 大阪府民は今 八百
 五十万人とか その中の半分だけが税金を納めているとして 四百万
 人から 百円だけ それだけで 市立文学館は建つのです なんと 一
 人百円で四億円ですよ・・・・>

        いざ文学館では、文学から天降るがごとく出現した
        音楽と詩人達との朗読のセッションが行われるであ
        ろう。形式的に習った音楽や、詩誌のお箱に安住し
        ていた詩などではなく。詩も芸術であり、魂の爆発
        なのだ。夜ではない、街のライブハウスで昼にどん
        どん成されているイベントのごとく。  


Posted by nakao at 17:41Comments(0)