2010年08月08日

空は宙よ

<空は宙よ>  詩 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

  あなたは知っているだろうか
  心は
  ふいに込み上げ
  有と無の間
  行きつ戻りつ
  予期せぬところで
  爆発する事を

  夏の訪れを知らせる
  生温い乾いた風は
  濃密な生命を
  横腹にくわえ込む

  今 地球の上に立つ私は
  理由もなく
  溢れる涙を
  隠せないでいる
  呼吸の音ならぬ音だけが
  体内の淵になだれ込み
  やさしき旋律となって
  
  そうだ
  まだ私は
  覚えていたのだ
  魂の生まれいずる
  透明の瞬間を

  この詩は
  中尾彰秀ピアノCD「宇宙桜との対話」の6曲目
  「空は宙よ」を聴きながら作りました。

(アルバム購入法)
郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1000円+送料200円  


Posted by nakao at 15:22Comments(0)芸術

2010年08月08日

タイムラグ

< タイムラグ >  詩 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

 そのしなやかな熟練に
 私は見る
 厖大なタイムラグを

 老年の天才ショパン弾き
 あなたの名ピアニスト振りに
 いささかも文句はないが
 あなたは今
 その曲を作ったのではない

 森のざわめき
 野鳥のさえずり
 風のそよぎ
 命の輝き
 全ては冷凍保存され
 今 解凍されたのだ

   


Posted by nakao at 14:44Comments(0)芸術

2010年08月08日

押し花のごとく

< 押し花のごとく >   詩 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

  何を閉じ籠めているのか
  春を
  命を
  風のさんざめきを
  開いてみると
  確かに
  聴こえる
  妖精の声

  最近は
  昔懐かしい押し花のごとく
  振込用紙を挟んで
  詩集・CDを
  送付する
  収入がとことん減ってきたので
  やむなくであるが
  もとより
  謹呈などする気は
  さらさらない
  詩界・音楽界を凌駕する
  癒しの波動エネルギーに包まれた
  世界唯一の作品だから

  ほんじゃそこらのものではありません

  もし気が向いたら
  振り込んでいただけたら
  とてもとてもうれしい

  即座に
  気が向きませんと言ったのは
  誰でしょう

  この前
  厚かましいやら何やらで
  苦情があったが
  へへラ チャンチャラ

  真実はかくも
  常識を
  覆している

    


Posted by nakao at 14:33Comments(0)芸術