2013年05月29日

二億円

<二億円> 記 中尾彰秀                 詩人・ピアニスト・ヒーラー

 これで二億円儲けた
 20人程集まって
 喫茶店で座談会してる
 中心のおじさんは
 どうやら天文学者
 少し離れた席で
 私はカレーライスを
 食べていた

 オジさんの写真付きで
 この前A雑誌に載ってたで
 その雑誌はそこらの書店にはない
 お金の巡りには
 大衆の欲望の渦トグロ巻き
 神が宿るのだろうが
 集まった人は
 滑り止めの青い手袋して
 神様の尻尾捕まえようと
 目に隙がない

 私は名刺かわりに
 詩集一冊渡そうかな
 ピアノアルバム一つ渡そうかな
 詩誌一部渡そうかな
 当ブログの宣伝しようかな
 癒しを目的にし
 どの作品も天使の
 笑顔に包まれている
 尻尾などない神様が
 控えている
 
 それではサヨウナラ
 無関係ということで
 先だっての夢  


Posted by nakao at 16:00Comments(0)芸術

2013年05月29日

一光る

<一光る> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 一光る貿易ならぬリンゴかな

 全うな食物を手にした時
 その柔らかい月のごとき波調に打たれ
 ふいに
 涙の出ることがある

 無農薬
 遺伝子操作なし
 輸送のための防黴剤なし
 添加物なし

 他ならぬ
 人間は地球に生かされている
 大自然の
 礼義を尽くしたものは
 光っている
 人間の感謝が
 乗っかっている
 味もすこぶる美味しい

 基本を守りつつ
 いかに安くするか
 安全規制を妙に見直しした輸入
 破壊されるのは
 国民の健康
 ガン世界一の日本よ
 どこへ行く
   


Posted by nakao at 15:22Comments(0)芸術

2013年05月29日

本記録文書

<本記録文書> 記 中尾彰秀                 詩人・ピアニスト・ヒーラー

 本や記録や文書に
 なかったらないことになる

 そんな意味合いのこと言った
 とある政治家は
 もう既に終わっている

 本や記録や文書に
 残しにくい
 戦中の日本のやばいこと
 消し去るために
 当時の文書作成者は
 犬のような(犬に失礼ゴメン)
 仕事をしたのだ
 はじめから
 現実を変える気のない
 実はエリートの書く
 諧謔や比喩
 そんなものに止まらぬ
 世のいくつかの詩集は
 文学の責任として
 そのタブーの部分を
 描いているが
 その一つがこれ
 
 水崎野里子詩集 「ゴヤの絵の前で」 2010年 コールサック社 2000円+税  


Posted by nakao at 15:00Comments(0)芸術